吃音者が英国王のスピーチを観てみた。


スクリーンショット 2015-05-24 0.50.08

どうも。吃音歴20年ほどのRyoです。

今更ながら「英国王のスピーチ」を観てみました。
映画の感想と、僕の考えを書こうと思います。

英国王のスピーチとは

吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世(コリン・ファース)とその治療にあたった植民地出身の平民である言語療法士(ジェフリー・ラッシュ)の友情を史実を基に描いた作品。

※wikipediaから引用

“史実”ということで実在したイギリス王です。当時の音声もyoutubeなどで聞けます。

日本の吃音者では総理大臣の「田中角栄」やアナウンサーの「小倉智昭」が有名ですね。

英国王のスピーチを観た感想

一言で言うと「共感」です。

ネットのレビューを見ると、「感動しました!」「素晴らしい映画!」「面白かった!」という意見と、「退屈」感想なし」「期待はずれ」と意見が分かれてる多い印象でした。

あくまで一人の吃音者の感想になりますが、僕は感動は出来なかったし、退屈というわけでもない。感じたのは「共感」です。

ジョージ6世は吃音を克服しようと努力した!恐怖に立ち向かってスピーチに成功した!“頑張ったね!”なんて他人ごとじゃないですから思えなかったし、境遇は違くても明日は我が身ですからね。

スクリーンショット 2015-05-24 0.36.06
他人に相談しても治らない…

スクリーンショット 2015-05-24 0.39.56
あるある。。(姪っ子に似たようなこと言われた)

スクリーンショット 2015-05-24 0.43.53
めっちゃ思う。



映画では無事スピーチ出来てハッピーエンド!で終わりですが、ジョージ6世のこの言葉と表情が非常に印象に残りました。
スクリーンショット 2015-05-24 0.31.57
この先何回もスピーチを行わなくてはならない。


やっぱりジョージ6世にとって、スピーチは辛いものなんですよね。ハッピーエンドの前にこのシーンを入れたのは、映画製作陣はとてもわかっている。というか英国王のスピーチの原作の作者がそもそも吃音者ですからね。

数年前に公開されたこの映画をなぜ僕がずっと観なかったのかと言うと、観るのがきっと辛いと思っていたからです。自分の嫌な思い出がフラッシュバックするかもしれない。

でも見終わった今、英国王のスピーチを観なければ良かったとは思っていません。少なくともイギリス王はスピーチのために努力をしたという事実を知れたし、勇気をもらいました。

まとめ

映画を観なかった理由は観るのが辛いと思っていたからですが、なぜ僕は今更映画を見たのか?それは、僕がスピーチをする機会が出来たことです。

僕は「英国王のスピーチ」を観ることで自分を勇気づけようとしました。しかし、結局僕はスピーチをする機会から逃げました。(勇気をもらいましたとか書いておいて説得力ゼロ)

スピーチの内容は友人の結婚式で乾杯の音頭を取ることだったのですが・・・
スピーチが成功するイメージは出来る。しかし、万が一失敗して、友人の結婚式を汚してしまったら?

失敗したら迷惑が掛かると言い訳して逃げただけじゃ?と思う反面、これで正解だったと思う自分もいます。どちらにせよスピーチの辞退は一生後悔するでしょう。

吃音者であるこれまでの僕の人生は変えられないし、吃音者であることで色々な人との出会いもあったけれど、やはり僕個人の考え方は吃音を治したいと考えています。そして、次のスピーチの機会の時は堂々とスピーチ出来るように、日々吃音を治す努力はしなければと思うのです。

最後に、吃音者の一人として「英国王のスピーチ」によって日本での吃音の知名度が広まったことを感謝しています。